中高年に多い膝関節痛:変形性膝関節症(その1) |
こんにちは。はじめまして寺門厚彦と申します。
私は整形外科医とし毎日診療を行っています。整形外科で扱う病気や怪我は身体のいたるところにある運動器(骨関節・筋肉・神経という身体を動かす部分)を対象としています。 「肩がこる」「腰が痛い」「膝が痛い」などで医療機関を受診され、馴染みのある診療科かと思われます。これから皆様がよく遭遇する病気や怪我について書いていきたいと思います。
「膝が痛い・・」ということで整形外科を受診し、レントゲン写真を撮影し「あー、膝の関節の軟骨が磨り減っていますね。変形性膝関節症です」と医者にいわれたことがある方も多いかと思われます。
変形性膝関節症とは、 中年以降(50歳以降)の膝関節痛の原因で1番頻度が高く、特に女性に多い障害です。 症状は…… 1)膝の裏スジが張った感じ 2)椅子からの立ち上がりが痛い 3)階段昇降(特に降りるとき)がつらい 4)膝をまっすぐに伸ばすことができない 5)関節が腫れて水が貯まる 6)O脚の変形が著明になる等があります。
痛みの改善に内服薬や湿布、関節内注射などが使われることがありますが、医者から「大腿四頭筋(太ももの前面の筋肉)の筋力訓練をしてください」と運動療法を勧められた方も多いかと思われます。
膝関節痛の改善には大腿四頭筋の筋力訓練は有効です。 これらについて次回お話したいと思います。 |
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2007.7.18
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寺門厚彦 |
日本医師会認定スポーツドクター/日本競輪学校 校医
整形外科専門医/日本整形外科学会認定スポーツ医
順天堂大学リハビリテーション医学 准教授 |
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